* その頃、宇藤の親友 野良はその辺を歩いていた。 (・・・にしても暇だなー。 こんなときあいつとすれ違ったらな。) すると、目の前に男が歩いていることに気がついた。 まさしく、俺が想像していた『あいつ』だった。 ぎりぎりまで近づいたとき、わざとらしく言ってみた。 「あれ?宇藤じゃないか??」 「ん・・・?あぁ、野良!」 予想通りの反応だった。