時計台の下で、目が合った時、その視線を離せなかった。初めて感じた衝撃に戸惑ったから。




二度目にあのファーストフード店の前で、もう少しこの人の空気に触れたいと思った。その理由なんて知らないふりをして。






『帰したくない』と言われて、『帰りたくない』と思った。




抱かれて、キスして、包まれて、




『次に会ったら初めまして』



そう、何も知らない、何も壁なんてない状況で始めたいと思ってしまった。





単純に、ひどく単純に、



一目惚れ、なんて。馬鹿じゃないの。