「もういい、貴子達の事はどうでも」 熱を含んだ声に溶かされそうになって、思わず頬が熱くなった。 「俺の事だけ考えてくれ」 呟いた、言葉が、体を震わせる。 「もう失えない。必然でも偶然でも、聖、君が居るならそれでいい」 光を閉じ込めた瞳にあたしが映る。 ねぇ、もう、反則過ぎる、 「逃がす気はない」 それは狂気に似た、 だから、あたしも、愛しさで返す。 「もう逃げない」