『……。』

「……。」



沈黙が流れる。


そんな状態を察してか、桜井くんは訂正するように、慌てて呟いた。



「あ、急にこんなこと言われても困るよな。ごめん。」


申し訳なさそうに、謝ってくれる桜井くん。



…別に、謝んなくてもいいのに。


だって、あたし今すっごく嬉しい。



「返事は今度でいいから!!それじゃ。」


桜井くんはあせっていたのか、それだけ言うと、病室から出て行こうとした。


――あたしは、それを咄嗟に引き止める。



『まって!!!』