あたしは夢のなかで小さい時の記憶を思いだしていた。




★☆★☆★☆★☆★




『ねぇ、お母さん。なんで笑っていう名前をあたしにつけたの??』


お母さんはあごに手をあてながら考える素振りをした。


そして、しばらくしてこう答えた。


「笑っていう名前の通りに、いつも笑顔でいて欲しいって思ったの。」


『そうなんだぁ。』


「それとあともう1つ理由があるのよ。」


『もう1つ??』


「そう。自分だけじゃなく他の人にも笑顔を与えられる人になってほしくて。」