あたしは必死に頼んだ。 どうしても…走りたい。 「だめと言ったらだめです。」 お母さんも譲らない。 それほどあたしの体を大事にしてくれてるんだ。 ごめんね。お母さん。 こんなことを頼むあたしは、お母さんの気持ちを踏みにじっているのかもしれない。 『本当お願いだから!!!』 こんなに頼み込んだのは初めてかも知れない。 今まであたしは…、全部諦めていたから。