滝沢(普通、“タクシー呼ぶ”だけでここまで計算するかなぁ〜)


茂『悪かったな、“普通”じゃ無くて…』


滝沢『何で今俺が思った事が分かったの?』


茂『お前の“考え方”は既にデータ収集済みなんだよ』


滝沢(怖〜っつ)


茂『怖くない』


滝沢『は〜い』


タクシーの運転手『お客さん、乗るの?乗らないの?』


滝沢『乗りま〜す』


滝沢(タクシーの事、スッカリ忘れてた…)


一方その頃、リン達は…



茂のマンションの103号室。



雪華(…リン、良く“付いていく”って言わなかったわね大人になったわねリン…)


窓の外を見るリン。



リン『よし行った』


雪華(え)


リン『お姉ちゃん早く来てあのタクシーを追い掛けるわよ』


雪華『えリン、あなた、“待ってる”って言ったじゃない』


リン『あれは“嘘”よう・そ』


リン『どうせ滝沢君達に“付いていく”って言っても、“ダメだ”って言われるだけでしょ?』


リン『だ・か・ら、言わなかったのこれなら、あとで滝沢君にバレテも、“ダメだ”って言われて無いからやっぱり来ちゃったって言えるでしょ』


雪華(はぁ〜止めても“無駄”かぁ〜)


リン『行くよお姉ちゃん』


雪華『はい、はい』


リンと雪華は部屋から出て雪華の乗ってきた車へ急ぐ。



102号室の扉が開く音『ガチャ』


開いた102号室から一人の男の姿。走り去るリン達を見ている。



102号室の男(よし…予定通りだ…)


リンと雪華が駐車場に辿り着く。



リン『んじゃ、出発』


リン達の車のと入れ違いに、もう一台、タクシーが現れる。



102号室から出て来た男『前の車を追ってくれ』



滝沢と茂の車を追うリン達、そのリン達の車を追う謎の男は一体…。