地球爆発まであと3分を切った。



神道の部屋には、激しい地響きと、神道の笑い声が響き渡る。



神道『ガハッハッハハー』

神道(ゴメンよ…咲…)


神道(俺にはもう、君を蘇らす事も、平和な世界を作り出す事も出来ない。)


神道(なら責めて…)


神道(なら責めて、俺は君の下へ…)



滝沢『クッソ〜これまでかよ』


滝沢(勇さん…俺は、どうしたら良んですか?…)


滝沢(俺にはリン達を護れないんですか?)


リン(お父さんお母さんお姉ちゃん)


雪華『茂君滝沢君何とかならないの』


茂『………』


雪華(せっかく、リンを、幸せにしてくれそうな子が現れたのに…)


雪華(やっと、リンの前に私じゃない、他の人が、リンを護ってくれる人が現れたのに…)


雪華(この子の幸せはこれからなのに…)


茂(Shelling…お前はあの時、この事まで読んでたのか?…)


茂(あの時、未来を見れたお前は言った。“成功する”っと…)


茂(俺は今、何をするべきなんだ?…)


茂(教えてくれShelling)



ガタガタガタガタ


ドドドドド


ガラガラガッチャーン


滝沢はリンを抱え、雪華もリンを抱えてうずくまり。

茂は呆然と立ち尽くし。


神道は壁に寄り掛かる様にして座り。


ここに居る5人を含め、世界中の誰もが、崩壊し続ける世界の中で、ただ世界の終焉を待つしか無かった。


その時


崩壊した、神道の部屋の割れ目から、強い光が滝沢達を照らした。


すると、その割れ目は次第に広がり、神道の部屋の天井は消え去り、滝沢達の上には青い空と、その空の中に、無数に飛び交う光の群れが姿を現した。



滝沢『なんだよあれは』


滝沢達が光輝く空を見上げ、指差しながら言った。


滝沢『まさか』


滝沢『あれが“ロブ”』

茂『そんなこんな事が…』