紫陽花なアイツ


あたしが座ったのを見計らったように、葉介はあたしを見た。

何だろう…?

少し構える。

「今日、なんか用事あったのか?」

「え?」

「俺の高校来てただろ?」

…何故そういう聞いて欲しくない事を言うんだ、この無神経男!

あたしは必死で何か違う事を考えた。

少しの沈黙が流れる。

「…真生の付き添い。」

それほど良い嘘ではないけど、まだましな事が言えた口。

「俺の名前呼んでたけど。」

体が硬直した。