窓に女子が寄る。 「あれ、紫陽花じゃない?ウチの高校に彼女でも出来たのかなぁ?」 キャーキャーと騒ぐ。 紫陽花…。 あたしもバッと窓に張り付く。 …葉介だ…。 彼女って。 ありうる。 あたしは溜め息をついて、席に戻る。 心にチクッとした痛みを覚えながら。