葉介だった。

バッと葉介はあたしの腕を放す。

そして、少し後ずさりしながら自分の家に帰っていった。

な、なに…?

びっくりして、動作が停止してる。

何か用があったのかな。

あたしは家を出て、螺旋階段を下った。

…もしかして。

少し考えた事を消す。

まさかまさか。

あの葉介に限って、ありえない。



…あたしの看病をしてくれてたなんて。