起きたら、枕元には氷枕が置いてあって。 部屋の中を見回しても誰もいない。 …自分でやった? そうだっけ?なんて思いながら、立ちあがる。 熱が冷めたみたいで、体が軽い。 夢を見た。 久しぶりに見た懐かしい夢。 爽介があたしを呼んでくれていた。 爽介は、葉介のみっつ上のお兄ちゃん。 今は九州の方の寮生活の大学に行っていて。 時々、長期の休みの時に帰ってくる。 爽介は優しい。 今の葉介とは大違いで。 前の葉介に似てる。