紫陽花なアイツ


「夜志乃ー、大丈夫?」

真生の方を向くと、視界がぐるりと180度回転した。

「えっ。」

あたしの視界は真っ暗になって。

周りのあたしを呼ぶ声ばかりが頭に響いた。