紫陽花なアイツ


前に地面が見える前に、フワリと包まれた。

「…っぶねぇ。」

頭上から聞こえてくる声。

下腹に腕が回されていてしっかりと支えられていた。

しかし、あたしは…。

なんで何もない所で躓くんだろう?

案の定。

「何もない所で躓くなんて、器用だな。」

馬鹿にされた。

キュッと葉介の腕に力が入って、驚く。

「…葉介?」

…寒いのかい?

「明日、朝練行かない。」

葉介から、声が聞こえて腕が離れた。