紫陽花なアイツ


綺麗なフォーム。

速く動く足。

幼なじみなのに、あたしは結構鈍足。

体力だってそんなにないし。

「…あ、でも一番好きなのは…。」

優しい葉介だから。

と続けようとして、葉介の方を見たら顔が反対を向いている。

…うん?

どうしたものか、とあたしは葉介の腕を叩く。

「大丈夫?走り過ぎちゃった?」

「…んでもない。」

何でもなくないだろう!!

徐々にこっちを向いていく顔を見る。