紫陽花なアイツ


跳ね上がり嬉しさを体全体で表す巧。

「…大丈夫?」

思わず聞いていた。

「おー!!マジでOKだ。」

「何が。」

「葉介の…。」

葉介?

あ、そういえば葉介は陸上部に入るのかな。

窓の外に広がる校庭を見る。

陸上部の人達が、ハードルを出したり、100メートルを走ったりしていた。

「な…なんでもない!今の全て忘れろ!!」

「え?」

「俺もう行く。じゃあな!」

巧は最後まで言葉を繋げず、教室を出て行った。