紫陽花なアイツ


部活見学が出来る時期になって、放課後に教室で待っていた。

女の子達と回る事になったけど、あたしはどこの部活に入るかなんて見当もついてない。

吹奏楽にしておこうかな…。

「あ、染井。」

あ、猫。と同じような口調で話しかけてきたのは巧。

「部活、まだ決めてねーの?」

「うん。」

「…話、変わんだけど。」

あたしは顔を持ち上げた。

「何?」

やっぱり帰宅部にしておこうかな。

部活に入っても、続かない気がしてきた。

「葉介と染井って、幼なじみ?」

「そうだけど?」

「やっぱりな!」

…巧って、やっぱりが口癖なのかも。