一通り回って、カフェに入った。

あたしはお金を出そうとしたら、止められた。

「何で、またあたしが奢られてるの?」

「一生奢られていけよ。」

少し不満はあったけど、まぁいっか。

「…ね、付き合ってる彼女さんと上手くいってる?」

突然繰り広げた話に、葉介はこっちを見る。

植木鉢の近くのテーブルに座った。

「別れた。」

その時のあたしの表情と言ったら。

マヌケな顔だった。

目は見開き口は半開き。

そしてアイスティーの容器を落としそうになった。