家鴨、と書いてアヒルと読む。 真鴨を飼い慣らしてつくられた家禽が、家鴨。 家鴨は…元は真鴨だったらしい。 涼しい顔をして亜利哀のホテルを出た外は、寒かった。 海は逃げないようにか、私の手を掴んで歩く。 「…バイク?」 「車。」 パーキングエリアに停めてあった…誰の車か分からない車に乗る。 なんだか海の様子を見るとこのまま向かうらしい。 …制服しわくちゃなのだけど。 しかも昨日の制服。 き…昨日の。 「服取りに家に戻っちゃだめ?」 「そのままで大丈夫だろ。」 車が発進する。