教室が懐かしく見えた。 相変わらず、話す友達もいないけどこの雰囲気が好きだと思う。 私までもを覆ってしまうような雑音すら。 結局、居場所が欲しいんだ。 私だけが、私しか居られないような場所が。 でも、昼休みに屋上へ向かう足が止まってしまうのは何故だろうか? 椅子から上手く立ち上がれなかった。 けれど、このままじっとここに居れば京や九条さんが来るかもしれない。 それで帰りは溜まり場に一緒に連れて行かれて…。 思考がストップする。 溜まり場には、行きたくない。