つまり、それは… 「俺らと関わった以上、普通に戻れる事はない。」 京は言う。 …私、死ぬのを通りこして真っ黒な世界へ足を踏み込んでしまったようだった。 不意に上着のポケットにある指輪に触れる。 それでもいいかな、なんて考えた。 私は私でしかないんだから。 「一応、病院行けよ? お前なら背骨三本くらい折れてんじゃねぇ?」 ケラケラ笑い出した京。 …京。 背骨は一本だけだ…。