私はまだ16歳。 海はもう18歳。 私のお母さんとお父さんが結婚して。 私を産んだ年齢だった。 「…京の弟。」 てっきり、お前は知らない奴だって言われる気がしていたから、驚いた。 「京の弟?」 確認するようにもう一度聞く。 「あぁ。」 「もしかして、京って関西の生まれなの?」 海は整った片眉をピクリと動かし、口を開く。 「あぁ。よく分かったな。」 …やっぱり。