Night Large Snake


九条さんは、とてつもなく冷たい目で、ぶつかった人を見る。

ってゆーか、この人もチンピラっぽいけどヤクザの仲間みたいな人なんじゃ…。

「おい、姉ちゃん。舐めた口聞いてんじゃねぇぞ。」

「あんたこそ、誰にモノ言ってんのか分かってんの?」

この温度差。

九条さんは、怖いくらいに落ち着いていた。

今にも掴みかかりそそうなぶつかった人は、一人熱くなっている。

夏なのに…。

ぶつかったのは、私なのに傍観者になっている。

「余所もんが勝手に出入りして良い場所じゃない。」

呆れたようにため息と共に言葉を吐き出す九条さん。

そして、傍観者の私の腕をとって歩き出した。