「緒野田(オノダ)校の二年って、お勉強ちゃんじゃねぇか!!」 う…煩い。 ギャハハと笑う声が耳に響いた。 「煩い。」 笑う声とは反対に、静かな声が聞こえた。 「お勉強ちゃんがなんで夜の繁華街にいたんだろうなぁ?」 訳わかんねー、とまた笑う声。 私は、ゆっくりと目を開いた。 「うわ、起きた。」 …死んでると思ったのかしら? 笑い声の持ち主だと思えるオレンジの髪を持つ男が私を見ている。 もしや、この人が… 「コロウさん?」