至近距離恋愛 -Hero-

「ごめんな……」


もう一度謝罪の言葉を零した雷は、すごく悲しそうな顔をしていた。


彼のそんな顔を見ていたらあたしの中に罪悪感が広がっていって、すごく虚しくなった。


「雷なんか嫌い……」


本心じゃない。


雷のせいにして、逃げただけ。


だけど…


あたしが吐き捨てた後、雷は泣きそうな顔になった。


そんな彼を見ているのが、すごく苦しくて…


「自分だけ傷付いた顔せんといてよ!」


あたしは、そう言い放った。