至近距離恋愛 -Hero-

「いい加減な事言わんといてよ!そんなん言われたって、信じられへんし……」


語尾に近付くに連れて弱くなった口調のあたしに、雷はすかさず口を開いた。


「いい加減ちゃうわ!俺、あいつが他のオンナとホテル入って行くとこ、何回も見てんからな……」


「はぁ!?意味わからんしっ!!ってゆーか、雷は稔の事知らんやん!」


雷の言葉を聞いたあたしは、イライラが限界まで募っていくのを感じながら言い返した。


すると、彼は伏し目がちにため息をついた。


「知ってるから……」