至近距離恋愛 -Hero-

「最低っ……!」


あたしが吐き捨てるように言うと、部屋の中は重い雰囲気に包まれた。


「そうかもしれへんな……」


雷はため息混じりに呟いて、真剣な表情のままあたしを見た。


ムッカつく!


いくら今の彼氏との交際を反対しているからって、そんな風には言って欲しくなかった。


正直、ショックだった。


「ほんま最低やんっ!!あたし、雷はお調子者やけど、人を傷付けるような事だけは絶対に言わんと思ってたわ!」


そんな感情を隠すように、あたしは強く言い放った。