至近距離恋愛 -Hero-

「これやから、曜日の感覚がないフリーターは困るわ……」


あたしはわざと嫌味な言い方をして、ベッドの端の方で丸まった。


「アホ!俺は、フリーターちゃうっちゅーねんっ!!」


「肩書がアルバイトのアンタは、立派なフリーターやろ!?」


言い返して来た雷に、負けじと体を起こして言い放つと…


彼は得意気な笑顔を見せて、口を開いた。


「俺は輝く夢を追い掛ける、カッコイイ男や♪」


「もうイイわ……」