至近距離恋愛 -Hero-

「休みやからって、ダラダラすんな!俺、腹減ったから朝飯食おーや!」


一言で言うと、このテンションが欝陶しい。


「勝手に食べれば?」


あたしを促した雷にため息をついて、再び目を閉じた。


「アホかっ!!お前が起きひんかったら、俺が朝飯食われへんやんけ!」


「もう〜!煩いなぁ!ママがリビングに用意してるやろ?」


「朝飯はな!」


雷はそう言った後、あたしの布団を勢いよく剥ぎ取った。


「コーヒー牛乳がないねん!」