――未来side―― ≪ピーンポーン♪≫ ベッドの上で鳴らない携帯をぼんやりと眺めていると、家のチャイムが鳴った。 玄関先で男とお母さんの話声が聞こえてくる。 隼人は何で連絡くれないんだろう? もう……あたしのこと嫌いになっちゃった? マイナスなことしか思い浮かばずにハァと溜め息を吐いた瞬間、 「未来〜!!お友達が来たわよ〜!!」 一階からお母さんが大声であたしを呼んだ。