「はぁーーーーー、良かった」




大雅?



机から足をおろした大雅は、美術室の床に体育座りした。





で?


何~!!!



かわいいよ、その上目遣い!!




見つめられたら、やばいって。




「ごめんやで、大雅。こないだ、約束したのにここに来んくてごめん」



「俺…… めっちゃ待っててんで。杏奈にほんまの気持ち伝えようって思って、ずっと待ってたのに。俺…… もう嫌われたんかなって思った」





いつもの冗談?


その気になったら“あほか~”って笑うん?




でも、いい!


それでもいい。




大雅のこと好きやもん。