そして、これから一ヶ月


長い長い…陸にとって地獄のような入院生活が幕を開けるのでした。



「杏ちゃん、抱き着いて?」


「イ・ヤ・♪」



「杏ちゃん、チューは?」


「するわけないでしょ」



目の前に大好物があるのに…

ずっとお預けを喰らっているような感覚。





陸にとって……足の骨折よりも、『杏ちゃんお預け』の方がよっぽど酷い代償となったのでした。




「あと29日の禁欲生活頑張ろうね♪」


「マジ……勘弁して……」


「看護師さんに手出したら、一生触れないように呪詛かけるからね♪」


「杏…もうっ………限界……」


「頑張れ!ドスケベ変態俺様野郎の陸君♪」









*終わり*