「そんなのハッタリに決まってるでしょ」
まだまだ余裕のマリナ
「警察の科捜研で調べてもらいましたから、ハッタリなんかじゃありませんよ」
ぴくっとマリナの眉が上がる。
「まだありますよ?
貴女がつけてるネックレス…どうしたんですか?」
フンッと鼻で笑い、あたしを見下した。
「陸から“つけてろ”って言われたのよ?」
「そうですか、でもおかしいんですよね…」
「なにがよっ!?」
周りの女モデルが睨みつけてくる。
「彼がつけてた頃より、真っ黒になってますよ?」
元々…綺麗なシルバーアクセだったしね?
「錆ついたのよっ」
まだ言い訳するか……。
それなら…
「あたしが、それにおまじないを掛けたんですよ。
彼…滝本君に危険が近づくと変色するように」
ニッコリと笑って言ってやった。


