帰宅後―……


自分の部屋に閉じこもる。



パソコンを立ち上げて、資料を見直した。



「本当に、マリナが関わってるんだ―…」


被害者の行方不明の直前―…

必ずマリナと仕事をしている。




そのことをじいちゃんに報告した。

「なぜか、今…被害者数はピタリと止まっておる。
妖狐なら…誰か獲物がいるのではないか?」

「それが……霊力の高い…滝本陸だと言うこと?」

「そうじゃろ…彼の精気や血で、生きているんじゃよ」

「……………そっか」




だから、知らず知らずのうちに、怪我してたんだ。

少量だけど、毎日奪ってたのね。




「それじゃあマリナの素顔は…」

「人間の殺し方からして…天狐に近い妖狐じゃ」