所詮……雲の上の彼に手を伸ばした、あたしへの罰。
『身の程知らずのバカ女』
マリナの言う通りなのかも知れない。
毎日、綺麗な人に囲まれている陸。
告白された回数は数え切れない程だし…言い寄る子も沢山いたのは知ってる。
『いつか、離れて行くかも…』
考えたくないけど…考えたことがなかったわけじゃない。
その時が、あまりにも早く来ただけなんだよね?
「……いつか……忘れることが出来るかなぁ……?」
呟いた途端…口の中にしょっぱさが広がった。
「あはは……涙……食べちゃった……」
しょっぱさの原因は、頬を伝った涙…。
「…おかしいなぁ……あれだけ毎晩泣いてるのに…涙が枯れない」