それを、他の人が味わうの?
………ムリ……耐えらんない。
今まで…陸の隣は、あたしの居場所だったのに…。
学園中の…皆は知らないよ?
秘密だったもの…あたしが我が儘言ってたから…。
あたし達のことは、必要最低限の人しか知らない…
けど………。
こんなことになるなら、血祭りだろうが、呼び出しだろうが…
どんなことを受けても良いから、傍に居たかった。
そうすれば、少しは現在(いま)が違っていたかも知れない。
絶対に手放したくない存在だった。
彼は、雲の上の人だったけど…
隣に居ても良いんだって思わせてくれた気がした。
何にも、取り柄とかないけど…
地味子でも良いんだって…そう思わせてくれたのにな…。


