無意識に陸からもらったネックレスを、服の上から握り締めた。
「……そういうことなら、言って欲しかったな…」
ぽつりと呟く。
「え……?」
聞こえたのか、聞き返された。
「……あたしと陸………別れたんですよ…………」
隣にいる咲さんだけに、聞こえるように言って…イチャつく二人を見る。
手を握り、指を絡ませていた。
「…他に好きな人が出来たから、別れて欲しかったんだね……元々…カラダ目的だし、あたしはバケモノですものね…」
自嘲気味に笑う。
「…ちっ……違うっ…そんなはずは………」
咲さんが、否定してくれるけど…今の光景が全てだよね……


