食事も喉を通らないまま日が経った。

それでも、仕事はこなさないといけない。

今日も咲さんの撮影についていく。






朝早く…スタジオについてあたしが見たモノは……


「陸〜♪今日も頑張ろ〜ねぇ♪」


ニコニコ笑い、陸の腕に自分の腕を絡ませる。


「…そうだな。今日もよろしくお願いします」


クスッと笑い返し、マリナの頭を撫でる。



その笑みは、いつもあたしだけに向けていてくれたものだった。




スタジオ内にも関わらず、イチャつきだす陸とマリナ…。




「…あれ……なに……?」


咲さんが、持っていた荷物を落として固まった。



「・・・・・・・・。」


何も、答えられない。