………カッコイイです。
なんともない感じなんだけど…立ってるだけで華がある。
「陸…………?」
お弁当を後ろに隠しながら、近寄る。
「あぁ………来たのか」
「うん、何か用事?」
側に立ち、見上げた。
「…お前に言いたいことがある」
「ん?なあに?」
小さく首を傾げる。
「俺と………別れて」
一瞬何を言われたのかわからなかった。
「えっ…?ごめん、良く聞こえなかった。
もっかい言って?」
「だから…………別れて。」
冷たい風のせいだと思った。
あたし…頭がおかしくなった?
「…え?………別れて?」
「あぁ……今すぐにな」


