地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



………カッコイイです。


なんともない感じなんだけど…立ってるだけで華がある。




「陸…………?」


お弁当を後ろに隠しながら、近寄る。



「あぁ………来たのか」

「うん、何か用事?」


側に立ち、見上げた。



「…お前に言いたいことがある」

「ん?なあに?」


小さく首を傾げる。































「俺と………別れて」







一瞬何を言われたのかわからなかった。



「えっ…?ごめん、良く聞こえなかった。
もっかい言って?」



「だから…………別れて。」




冷たい風のせいだと思った。


あたし…頭がおかしくなった?



「…え?………別れて?」

「あぁ……今すぐにな」