杏を見ると、欲しくて欲しくて…止まらなくなる。




俺だけの可愛い可愛いお姫様。



優しくて温かく、誰よりも強い。

だが…本当は、淋しがり屋で泣き虫…そして誰よりもずっと脆い。




杏に対する俺の気持ちは、一生変わらない。

初めて本気で“愛しい”と思ったから…。


『別れて』と言われようが、絶対に離してやんない。

そういうことは、多分一生無いけどな?





たっぷりと、甘い刺激を体中に与えて…お互いに愛し合った。



杏が意識を飛ばす直前…耳元で、

『杏樹……愛してる』

と甘く囁く。


口パクだけど、満面の笑みで『あたしもだよ』と返してくれた。




そしてこれが、杏と過ごす最後の甘い時間になるとは、俺達二人とも全く考えてもいなかった。


……ごめんな……杏。