地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



パソコン室は、校舎の2階にあるが、渡り廊下や上の教室から中が見えやすい。


放課後だから、人気はないが、杏の体を他の奴に見られるのは……マジで嫌。




「じゃあ…隣の準備室な?」

あそこなら、バレない。


コクンと頷いたのを確認して、杏の体を持ち上げる。


「…また…お姫様抱っこする…」


恥ずかしいのか…顔を埋めたまま一切上げない。



チュッと額にキスを落として
隣の準備室に行く。




物は少なく、結構片付いていた。


定期的に掃除もされているのか…ホコリっぽくない。



「良い場所じゃん♪」


抱えていた杏を、部屋の奥にあるソファーに下ろした。



相当恥ずかしいらしく、俺にしがみついたまま離れない。