あたしがパタパタと動き回っていると…



「陸くぅ〜ん♪私服もカッコイイぃ〜♪」


・・・・・・。


「ホントにぃ〜♪陸君が彼氏なら、自慢だよねぇ♪」


甘ったるい猫撫で声が聞こえた。

振り向くと、そこには黒田マリナの姿。



「…あの人もいたんだ」


モデル達が多くて、わからなかったよ。




順番待ちの陸に近寄り、腕を絡めて胸を押し付けてる。



真っ黒いオーラが陸から溢れてますがな。

あれは、かなり不機嫌な証拠。



モテる人は、大変だよ。





「…撮影なんで、離してもらっても良いですか?」

冷静に対処する陸。



「えぇ〜?まだ良くな〜い?マリナと腕組むの嫌?」

上目遣いで、開いた胸元を強調する。