「でも…なんだか今日は嬉しそうね」

「……イジメられなくなったからじゃない?」


「だからか……助けてあげたかったけど、モデル達には強く言えないのよね…私達」

「どうやって止めさたのかしら?」



喋ってはいるが、手は休めることなく動いている。




杏へのイジメは知っていたらしい。

ただ…立場上言えなかった。



「……だから咲姉も知らなかったわけだ」



もう一度、杏を見る。


丁度仕事が途切れたのか、メガネを外し目を押さえていた。



……今日も睡眠不足だからな。

寝たのは、朝方だったし…

まぁ…俺が寝かせなかっただけだけど。



杏が隣にいて、手を出さずにはいられない!