「うん。…じゃあ、陸にキスして良いのもあたしだけだよ?

他の子にしちゃ…………イヤ」


陸の腰に手を回して抱き着いた。





「……だから天然は恐ろしいんだよ」


「へっ?……………んっ……」



顔を上げたと同時に、陸の顔が近付く。

何も言わずに目を閉じた。





暗い教室の中でのキス……




「んっ……………ふっ………」




舌が絡まり、息が苦しくなろうと、離れたくはなかった。



陸のブレザーを握り締める。



時間を忘れて甘いキスを繰り返した。








まさか…人に見られていたとは、少しも思わずに…………