デザイナーに手を差し出され握手を交わした。
デザイナーは忙しいらしく……
バタバタとスタジオから帰って行った。
「疲れた…………」
肺の中の息を全て吐く。
どっと疲れが押し寄せて来た。
「…杏ちゃんっ!!」
ガバッと後ろから抱きしめられる。
「本当に…ありがとうっ!
杏ちゃんがいなかったら、撮影出来なかったわ!!」
「いえ…そんなっ……たいしたことはしてないです!」
ぶるぶると首を振った。
離してもらい、周りを見ると…
皆さんあたしを凝視してますがなっ!
「貴女…話せるのね…」
「すごいなぁ…!」
周りのスタッフさん達からかなり感謝された。