地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



大輝君の色素の薄いフワフワで柔らかい髪が、あたしの首にかかってくすぐったい。




小さいのに、モデルのお仕事をしてて、大変なのかも…


甘えたい年頃だもんね?



「杏お姉ちゃん……良い匂いする…」

「ん…?何か言った?」


聞こえなかったため、もう一度聞く。


「…杏お姉ちゃんは、変な香りをつけてないから良い…」

「…変な香り?」

「…みんな臭いくらいに香水つけてるから…イヤ」



香水…?
なるほど……モデル達は結構強めだよね…。

あたしも苦手…(苦笑)






「杏お姉ちゃんは、良い匂いがする…」

「そう?ありがとう」


笑って頭を撫でてあげた。