「…そうか。学園のことは心配いらんぞ! 最近は落ち着いておるし、何かあれば、わしが駆け付けよう!」 え゛ぇ゛……! なんでそうなる? あたしは行きたくないんだけど…! 悶々と行かなくても良い言い訳を考えていたら… じいちゃんの命令が下った。 「杏樹、芸能界へ潜入捜査だ!」 「えぇ―――――!?」 今日の中で一番目を見開き、一番の大声を上げた。 仕方なく、承諾しましたよ。 神崎一族の当主である じいちゃんの命令は、絶対的なもの… いかなる場合でも、下されたら、やらなければならない。