「なんだ…見ていないのか?……世の中のことを頭に入れて置くことも、修行のひとつじゃぞ?」



「すいません……」


顔を背けてペロっと舌を出した。


すいませんね!見てなくて!!



「…では、今起きとることを知らんのだな?」



あたしは頷く。



「……芸能界で行方不明者が続出しておる」


「はい!?」


「男ばかりだがな……数は10人以上じゃ」



淡々と話していくじいちゃん…




「そして、3日前…行方不明者が3人帰って来た。」

「えっ?良かったじゃん!」


「………遺体でな」



!!?


あたしは目を見開いた。



「…殺されたの?」


じいちゃんの目を見ながら、答えを待つ。