地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐

――杏樹Side――


することもなくて、あたしは眠っていたらしい。



誰かに触られたように感じて…


目を開けた。


が…キョトンとなる。



目の前にいるのは……陸。


夢だと思って…昨日の印の怨みを込め

力いっぱいに、頬をつねった。



「…っ……いって…!?」



え゛っ!?

本物!?偽物じゃないの!?

(↑偽物ってなに?)




慌てて陸の頬を離す。



ってか……近くないっ?


ほとんど密着してる体。



陸の手は、あたしの胸の下をイヤらしく撫でてる。




ふと………陸の後ろを見た。



今は、バスケの試合中だよね?





タイマーもちゃんと動いてる……

……のに



体育館中の男子・女子・先生が、あたし達を見てる!