地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



「………来ないでっ……」

「はっ…?」

「いやっ……あたしに……近寄らないでっ……!」




杏を見ると、目に涙を溜め…今にも、泣き出しそう…




「…どうかしたのか?」




杏の頭に手を伸ばす。


撫でようと思って触れた瞬間……



パシンッ……!



杏の手で払われた。


「…っ…触んないでって言ったじゃん!……この変態どスケベ俺様野郎!!」



・・・・・そこまで、言われなきゃいけませんか?







「……ち……ちっ…血祭り…嫌っ………怖いっ………!」




理由は、それですか。






ハァ……………とデカいため息をついた。









なんつー……お姫様だよ


……………俺んとこのは。